───夢を見る
何度も何度も繰り返し、同じ夢を
そうして自分はまた囚われていく

いつかこの雪の中に、全て埋もれてしまえば良いのに



last song






その日は、雪が降りだしそうな程に寒かった。
とても…指先が凍えてしまうくらいに、寒かった。
でも…きっとこの地に雪が降るコトなど万に一つもなく、そして降ったとしても微量のソレを、もう自分が気付くコトもないのだろうと思う。
重たい仮面は視界を簡単に狭くさせてくれた。

高い丘の上から、それでも届く事の叶わぬ星空を見上げながら、サガはそう思う。



やがて…一つの馴染んだ命の灯火が消えてゆくのを……それを、サガは知った。



「ほら、結局、お前には何もできなかった」


強く言い放とうとしたでもその言葉は、それでも何故か自身の耳に弱々しく届く。
きっとそれは、冷たすぎる夜風にあたり過ぎたせい のだと、そうサガは自分に言い聞かせて、目を閉じた。
目を閉じた。
全てを拒むかの様に、目を、閉じた。


世界は、足下から凍えていった。



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